所で、江戸時代の宝永年間に富士山が大爆発して関東地方に多大なる被害が出ました。 この復興の為に幕府は各大名100石当り2両の納税を掛け50万両以上を集めましたが、実際に復興に回した金額は6万両で、殆どが復興とは全く違う、将軍側室の御殿であったり、放漫な予算執行で泡の如く消え去りました。
身分制度で膠着した役人達が支配した江戸時代ならいざ知らず、優秀な大学を卒業し、難解な国家試験に合格した官僚が行政を行う現在でも為政者のやる事は変わらないものだと関心しました。
さて、富士山大噴火災害の復興には関八州の代官(当時の復興大臣)が村の名主達に代官や奉行に直談判させ、又、自らも勘定奉行に何度も陳情を繰り返して、復興資金の増額を勝ち取りました。 当事者にならなければ本気にならないのは世の常でしょうか? 為政者には災害被害者になれる想像力が欲しいですね。
一方で、アベノミクスで円安、株高になっただけで経済が好転した訳ではないのですが儲かり出した自動車産業、家電産業、投資家達が出ています。 又、それら労働者も賃上げや賞与増額を求めています。 しかし、
東北の復興の遅れを見れば、アベノミクスで出た利益は各自治体への寄付金として納税して頂きたいものと考えます。
【関連する記事】