2012年12月22日

手抜きの恐ろしさ

中央高速道路のトンネルでの天板落下問題はトンネルの老朽化と言うことで片付けられようとしていますが、2002年まで行われた打音検査をNEXCO中日本が手抜きして目視検査に代えた事が原因である事を、新聞やテレビでも全く指摘しません。
 老朽化はどの様な物にある事は誰でも知っています。 自然物では修復が難しい(人間の老化を止める事は出来ない。)のですが、人工物の修復は出来ます。 現在行われている歴史建造物の修復では姫路城や薬師寺が有ります。 人間が作った物は永遠ではないが手を入れれば木造の物でも1000年以上、健全に存在出来る事を日本人は良く知っています。 戦国時代には北海道を除く日本中に城が築かれました。 現在も石垣だけが残っている所が多いのですが、苔むし、木の根が張っても崩れていない石垣が案外多いと皆さんは思いませんか? ノズラ積みの様な自然石を加工せずに使った物でも何百年も残っているのは、その専門職である石工が強い石垣を作ろうと手を抜かずにしっかり作ったからでしょう。 戦闘用に使う天守閣でも昔の大工達は手を抜かずに作ったので400年も残っているのではないでしょうか。
 日本人が世界の中に誇れる資質に勤勉である、他人に親切、真面目である、等が有りますが、私が思うに、この手を抜かない気質が世界に誇れる技術立国・物作り大国を作ったと思います。 所が、学問を修めて知識が増えると、その知識を自分の経験と勘違いして手抜きを始めます。 私もその通りで、機械が自分の設計した通りに動いたり、予測した現象が発現した事等が重なると、つい予測に無い事が起こると「おかしい」と思う様になりました。
 しかし、起業して1から10まで自分で行わなければならなくなると、その様に人間が予測出来る事はたった1%で、99%は分かっていない事が分かりました。 一流大学を卒業したエリートは、自分が世の中の99%否100%を知っていると思っているようですが、それは人間が把握出来ている1%の中の100%である事を理解しているのでしょうか? 福島原発問題、今回のトンネル天板崩落問題、何方も何かの手抜きが問題である事は明白です。
 今後も企業人として「手を抜かず真面目に取り組む」事を信条に勤めていきたいと思います。 又、手を抜かない職人気質の日本人が一人でも増える事を祈っています。
posted by きつね at 21:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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