さて、事故が起こった道路は昔ながらの歩道が白線が書かれただけで、狭く、道が殆ど直線で、通常であれば、何故この様な場所で死亡事故が起こるのか? と思わせる道路でした。
しかし、ニュースでは国道の迂回路として通学時の交通量が多い事、歩道が非常に狭く、ガードレールも無いこと等、その道路についての危険性が言われております。 また、この様な通学路は全国に多数存在する事も指摘されていました。
通学路は教育委員会や警察、地域の意見を入れて行政長が指定すると思うのですが、その際の前提条件に、無免許で、一晩中寝ずに運転する人間がその道路を通る事などは有りません。 行政としては一般常識者が十分な善意の注意を持って運転する事しか想定に無いのです。 その想定では非常に甘い安全対策しか必要ない事になります。 それが今回の死亡事故の原因です。 そこには福島の原発事故と同じ現象が見られます。
原発は万が一にも事故が起こらない事が前提にないと稼働してはならないのは、今回の事故で十分判明したのですが、その原因も分からないまま再稼働しようとしています。
危機管理において非常に甘い想定は、重大事故を防ぐ事が出来ません。 想像力が欠如した人間には無理なので、米国の危機管理組織では映画の脚本家等の意見を取り入れてテロや災害の対策をしていると聞きました。
一般企業にとっても危機管理は重要です。 その際、一般常識者が十分な善意の注意を持って仕事をする事を前提にすると、ファナックの様な企業スパイや、本日起こった夜行バスの事故が起こります。 そして、企業は市場から退出させられるでしょう。